1.31.2010

文庫版 道草を喰う 岡本信人

自然に対する接し方が12年前とはすっかり変わりましたが、12年前に発刊された俳優の岡本信人氏の野草を食べる本が今ではプレミアがついているそうですが、その文庫版が発売されるとのことです。興味のある方は書店などで手にとってみてください。2月5日頃発売予定。

Amazon:道草を喰う

"RFK" Funeral Train Paul Fusco (ポールフスコ) ロバート”ボビー”ケネディの葬列を送るアメリカ人

(C)Aperture

1930年生まれのアメリカ人・ポールフスコのあまりにも有名な"RFK"というケネディの葬列電車のシリーズ。何かで読んだ記憶によると、暗殺されたロバート・ケネディの棺をニューヨークからワシントンのアーリントン墓地に運ぶ葬列電車に乗り込んだそのカメラマンは、棺やケネディの家族(読者目線)を撮りたかったにも関わらずそれがかなわず、電車の窓の外に見えるロバート・ケネディ(愛称"Bobby") を見送る人々を7時間にわたって写真の中に記録することにして出来上がってきた写真は、なんともアメリカの多様性を表した大きな記録となったということでした。


この写真がどのようなメカニズムで特別なものになっているのか...

ロバートケネディ=被写体(人々の関心を集める対象)
ケネディを見送る人々=読者(写真のフレームの外/セレブリティなどに関心を向ける主体)

カメラマンは、この両者の中間にいる職業。どちらにカメラを向けるか。ケネディの遺族にカメラを向けられていたならば、見送る人々がどんな様子だったかこのような形で知ることは出来なかったのですが、フスコは線路沿いにいる人々にレンズを向けたことで、実はロバートケネディのこともより雄弁に写真に語らせることに成功しています。フレームの外にある事柄を指し示すことに長けている”写真”というメディアの特性がここに現れています。

また福島での原発事故以降、再び注目を集めることとなった "Chernobyl Legacy"というチェルノブイリの周辺地域のその後を取材したシリーズ。チェルノブイリの吐き出した放射性物質の2倍とも7倍とも10倍ともいわれている福島第一の事故。原発事故ということで単純に比較することはできませんが、その渦中にいることは確実です。

5B4:RFK Funeral train
New York Times:R.F.K., R.I.P., Revisited
Digital Journalist:June 8, 1968 by Evan Thomas
Paul Fusco Official
マグナムフォトス:ポールフスコ
チェルノブイリ・スリーマイル・福島の比較 - NAVER まとめ

Amazon.co.jp : RFK
Chernobyl Legacy

柚乃香 美味しい柚子胡椒 ゆずこしょう

(C) 柚乃香本舗


修験道の古い日本三大霊山の英彦山でとれる青い柚子を使った柚子胡椒”柚乃香”というものを頂いたが、香り、辛味ともに今まで食べた中でもこれぞ柚子胡椒といえるもの。
柚乃香本舗という福岡の会社のもの。色んな料理にも応用できそうな調味料です。おいしいよ。


Rakuten : 【柚子胡椒】香辛料 柚乃香【ゆずのか】
柚乃香 ゆずごしょう発祥の地 英彦山(福岡県)柚子こしょう

De La Soul in Japan デ・ラ・ソウル ビルボードライブ




気分的にデラソウルの3枚目Buhloone Mind State

1.30.2010

Corinne Bailey Rae "Sea" コリーヌ・ベイリー・レイ

(C)EMI

”癒し系”というキャッチフレーズをつけられ出てきたコリーヌ・ベイリー・レイですが天性の歌の才能があるのは間違いありません。1stアルバム”コリーヌ・ベイリー・レイ”もシングル曲を中心に良い曲ばかりなのですが、何回か聴くと飽きてしまうところがありました。4年ぶりの最新作は楽曲がより複雑になって、ボーカリストとしての表現力もかなりの成長をみせなかなかの傑作といえるでしょう。



とても近い人との死別があったようです。シンガーとしてはビリーホリディをあげるまでもなくそれさえも芸の肥やしにはなることが多いですが、その悲しみは想像を絶するものでしょう。1年間外に出ることなく塞ぎこんでいたようですがリスナーとしては新しいアルバムが出てよかったです。

アメリカのカレッジラジオKCRWのスタジオライブ見ると彼女のシンガーとしての魅力が垣間見れます。世界ツアーもまもなくスタート。
KCRW - Morning Becomes Eclectic
コリーヌ・ベイリー・レイ - Wikipedia

Amazon.co.jp : Sea
あの日の海
iTunes Store : Corinne Bailey Rae

1.28.2010

アクターズ・スタジオとセルフステートメント

(C)Shout Factory Theater

最近、ヨコハマフォトフェスティバルを含め写真家のトークショーで何人かの話を聞いて”セルフステートメント”という言葉を知ったのだが、NHKの深夜でやっているアクターズ・スタジオ(Inside the Actors Studio)を見るとこの番組は役者が作品を語る番組ではなく、自身のセルフステートメントを語る番組であることが今になってわかった。

自分が何処から来て何を見てどう考え、そして自分がなにものであるのか。作品に参加したときにどんな技術を使い、何を考え形にしたのか。そして未来への展望。自分のセルフステートメントに従って時系列順に出演した作品を説明し、演劇を学ぶ学生が技術や、セルフマネージメント以前に強固なセルフステートメントを発達させるのを助けるレクチャー。

アクターズ・スタジオの番組は現在NHKではBS2でのみ見ることができる。DVDでは残念ながら日本ではBOXセットのみです。

Wikipedia:アクターズ・スタジオ
リー・スタラスバーグ
Keep Your Focus-写真家大和田良氏のブログに”セルフステートメント”が具体的に述べられています。

Amazon.co.jp : アクターズ・スタジオ DVD-BOX I(4枚組)
アクターズ・スタジオ ジョニー・デップ [DVD]
アクターズ・スタジオ DVD-BOXII(4枚組)

収益金の100%を募金に/iTunes:Hope For Haiti Now ハイチ地震救援金

(C)2010 Hope For Haiti Now

対応の早さ、iTunesの使われ方全てがドラスティックに進んでいます。多様な支援の仕方が選べることはいいことだと思います。
iTunes:Hope for Haiti Now




これから集まった募金がうまく活用され乱れた治安が正常化しできるだけ早く最低限の生活を取り戻せるように。地震の多い国に住む我々も他人事ではないことに改めて気づかされます。

関連リンク
Hope For Haiti Now: A Global Benefit For Earthquake Relief
インターネット募金「ハイチ地震救援金」 - Yahoo!ボランティア
*Yahoo!のポイントで簡単に募金可能です(このリンク先の受付期間:2010年2月12日(金)まで)

1.27.2010

”写真集の写真集” 日本写真集史と The Photobook: A History Volume 1 が安くなって再版

(C)赤々舎

貴重な写真集を色々見ることのできる写真集の写真集”日本写真集史 1956-1986”が好評ですが、6年前に出版された写真集のコレクターであり写真家のマーティンパー編集によるThe Photobook: A History VOLUME 1がページ数そのまま安価になって再版されます。

(C)Phaidon

vol.2の中はこんなふうで写真集好きにお勧めの一冊です。

Amazon.co.jp : The Photobook: A History VOLUME 1
The Photobook: A History VOLUME 2
The Latin American Photobook

Robert Adams: Summer Nights, Walking (Aperture) ロバートアダムスの夜の風景写真集再版!

(C)Aperture

2009年ハッセルブラッド賞を受賞したロバートアダムスの1985年にApertureから出版された ”Summer Nights, Walking”が再版されました。作家によって改めて編集された39枚の未発表写真も追加された増補追加版です。絶版になっていたものなので待望の再版、印刷も良くなっているようです。

アメリカでアダムスも参加した"New Topographics"展が巡回中だったり、去年からロバートアダムスの書籍も続々出版されています。

Wikipedia:Robert Adams

Amazon.co.jp : The New West: Landscapes Along the Colorado Front Range
What We Bought: The New World: Scenes from the Denver Metropolitan Area, 1970-1974 (Yale Art Gallery)
Robert Adams: Summer Nights, Walking

1.21.2010

Dan Winters: American Photographer 王道 ポートレート

(C)Dan Winters/Aperture

アメリカの篠山氏みたいな方でしょうか。彼のサイトで写真を見ることができます。ちょっと嘘くさく見えてもイメージが強ければいいやと大胆に構成されたイメージ。オバマ氏のポートレート、スペースシャトルの打ち上げの写真もあります。個人的には"Constractions"と"Objects and Structures"という項目が面白かったです。

Dan Winters Official Web Site
Amazon.co.jp : Periodical Photographs

Mitchell "Mitch" Epstein (ミッチエプスタイン) "American Power"





Mitchell "Mitch" Epstein (Wikipedia)は1952年生まれのアメリカの写真家。Cooper Union 校に在籍中はゲイリーウィノグランドから写真を学んでいる。

Mitch Epstein Official Web Site

American Power - アメリカの国土でエネルギー(電力)が生産され消費されている在り方を追った、エネルギーに依存して生活するアメリカ人の生活を考察した風景写真のシリーズ。”Family Business”(2000-2003)は、彼の父親が家業であった家具屋を終えた時の写真をまとめたシリーズ。10年間アメリカを離れヴェトナムやインドで写真を撮っていたが、アメリカに戻って制作した "The City" と前記の2つのシリーズで "American Trilogy"(アメリカ三部作)としています。

消費、家族、アメリカ(の性質)といったところがこの写真家のテーマの軸と考えられます。



Recreation ですでに見ごたえのある作品を作っていますが、それに飽き足らなかったのかインドやヴェトナムで制作が続き、写真は美しいのですが深くその文化について洞察がみられるものとは言い難いものでしたが、アメリカ、ニューヨークに戻り、自分の国の文化を一歩引いたところでみて、それが American Power で、テーマ性をもった壮大な作品に結実しています。

W H A T I S A M E R I C A N P O W E R?
彼のコラボレーターである妻のSusan Bell とともに"to inspire and educate people about environmental issues" (環境問題を啓発するために)"What is American Power?" という問いを広く投げかけ、その問いの回答がウェブで公開されています。

Amazon.co.jp : American Power
Mitch Epstein, Recreation: American Photographs 1973-1988
Mitch Epstein: Family Business
Mitch Epstein: State of the Union
Mitch Epstein: Work

Doug DuBois "All the Days and Nights" (Aperture)

(C)Aperture

アメリカの写真家 Doug DuBoisが20年に渡って4X5の大型カメラで撮影した彼の家族の写真。撮影者であるDougの父がいて母がいて、兄弟がいて。父が事故にあって、やがて..といったようにある家族の話で正直苦手なタイプのテーマだが、その写真がとても丁寧な構図と光が選ばれていてフレーム内にあるものに何か見るべきこの家族を知る手がかりがあること、被写体である中年男性、その妻である女性、彼らの子供の顔が物語る様子が平均以上に表現豊かで、それを家族の一員とは思えないくらい抑制して撮影されている。なにか国や文化を越えた普遍性、家族という結びつき、老いや、確実に過ぎて同じように留まらない日常の姿をよく写真に定着している。



Doug Dubois Interview from Georgi Unkovski on Vimeo.


"All the Days and Nights"は当事者であるにも関わらず写真家が外から眺めている(実際、被写体となった父親が新聞に掲載されていることを知って写真家を訴えている)視点を保つことで鑑賞者である我々にも解読するチャンスが開かれている。photo-eyeの2009年のBest Bookに選ばれている。家族を撮ったという直接的な行為であると同時に、イメージが曖昧であるがゆえに家族を撮った写真を議論する際に引き合いに出されるような後世まで残る写真集となるであろう。

Higher Picture : Doug Dubois
Light Work : Store - ...all the days and nights
オフィシャルウェブサイト
Doug Dubois // All the Days and Nights on Vimeo
Doug Dubois by Amy Stein
Photographer Doug DuBois's best shot | Art and design | The Guardian 
Conscientious | Alec Soth in conversation with Doug DuBois

Amazon.co.jp : All the Days and Nights

X-Ray Photographs by Nick Veasey X線で透け透け写真

(C)Goodman Books

最近空港でのセキュリティに全身にX-Rayを投射して危険物をもっていないか検査する装置が話題になりましたが、こちらは写真集の表紙みたまんま、そのままのアイデア一発勝負。人体の場合見え方が予想できてしまうのですが、テキスタイルやモノが描く線は美しいです。大きいものはどう撮影しているのでしょうか。ギミック?

Nick Veasey Official
Amazon.co.jp : X-Ray: See Through the World Around You

1.20.2010

New Topographics ニュー・トポグラフィックスの写真家 LACMA

 
New Topographics from mike m on Vimeo. (LACMAの展覧会のコマーシャル映像)


70年代の写真の重要な潮流のひとつ、ニュー・トポグラフィックスを回顧する New Topographics: Photographs of a Man-Altered Landscape  展がアメリカ・ロサンゼルスのLACMA開かれました。写真史に必ずといってでてくる"New Topographics"というタームですが、ネット上にあるソースを見ながら少し勉強してみたいと思います。

ニューヨークのローチェスターにあるGeorge Eastman HouseでアシスタントキュレーターをしていたWilliam Jenkins がアーティストとコラボレーションという形でキュレーションを担当。9人の写真家が参加した展覧会が "New Topographics"展(1975)です。

8人のアメリカ人- Robert Adams, Lewis Baltz, Joe Deal,Frank Gohlke, Nicholas Nixon, John Schott, Stephen Shore, Henry Wessel Jr.  そしてデュセッルドルフ芸術大学で教えていたドイツ人夫妻 Bernd and Hilla Becher の合計9人のアーティスト/写真家が参加しました。


 
NEW TOPOGRAPHICS: Landscape Photography Then and Now from AIPAD
  上の動画はAIPADというニューヨークのフェアでのレクチャーの様子当時はそれほど注目されずに終わった
展示だったそうです。40分過ぎたくらいから参加したアーティストのひとりFrank Gohlke
ニュートポグラフィックという展示がどういうものだったか当時の状況を話しています。
Frank Gohlke の飄々としながら話される当時現場にいた本人ならではの言葉が印象的です。


この展覧会のポイントを英語のウィキペディアなどオンライン上のソース(不確かな部分もあることを承知の上で)を参照しながらまとめてみました。

1.一人につき10点ずつ出展。大型のヴューカメラを使っている写真家が多くを占めた。
2.キュレーターのWilliam Jenkins がこの展覧会の基調として、1960年代前半に本を使って写真作品を多数制作したアーティスト Edward Ruscha(エドワード・ルシェ)に言及した上で"a problem of style:"(スタイルの問題) "stylistic anonymity"("匿名性"というスタイル)というキーワードを掲げた。

次の一文がこの展覧会の特徴をよく言い表しています。


"それらの(展示された)写真はアーティスティックな”お飾り”(フリル)が取り払われ
トポグラフィックな位相までそぎ落とされ、視覚的な情報を伝えながらも、
だがしかし、美や感情や意見といったものは完全に除外されている。"

"The pictures were stripped of any artistic frills and reduced to an essentially topographic state, conveying substantial amounts of visual information but eschewing entirely the aspects of beauty, emotion and opinion,."


3.アンセル・アダムスやマイナー・ホワイトのように職人的、独学による写真家に対して、教職者や学校で(芸術の)専門教育を受けた(または、のちに受けた)写真家であったこと。
4.特にアダムス、ボルツ、ディール(Joe Deal)の作品に顕著であるように、アメリカの社会に対してアイロニック(皮肉)であり、批評的な視点であること


この展覧会は「写真を使ってこんなことが出来る」というひとつのモデルとなり、コンセプトやスタイルは、 直接的、間接的に現在もなお世界中の数多くの写真家に影響を与えています。(日本では柴田敏雄氏の初期作品にNew Topographicsからの強い影響が見られます。



展覧会に際して作られたカタログは、なかなかの厚さ(3センチ)でハードカバーのしっかりした作り。紙も印刷も素晴らしく、また75年の展覧会当時の資料も豊富。通してみるとアメリカ人アーティスト Edward Ruscha(エドワード・ルシェ)の一連の自作のアートブックに大きく触発されたのは明らかで、現代美術史とあわせてみるとこの出来事の理解が深まります。

また今なぜ ”New Topographics”かというのは、私の主観ですが、これまた一連のベッヒャーの生徒(Düsseldorfer Photoschule もしくは Becher-Schule) アンドレアス・グルスキー、トーマス・シュトゥルート トーマス・ルフたちが2000年代に大きな注目を集め写真史を引っ張ってきたのに対して、「もともとこれらのアーティストに影響を与えたのはアメリカの展覧会だぜ」とようやくアメリカ人が気付いた、ドイツ人に気付かされて再評価にいたったというのが実際のところかなと考えます。

また日本であまりにも 「ニュー・トポグラフィックス」についての情報が見られなかったのも、それほど70年代当時の展覧会がアメリカでも話題とならず(そもそも写真作品がアートして取引もされていなかった)に、日本にまで情報が入ってこなかったということもあるかもしれませんが、川崎市民ミュージアムに巡回した1992年「ルイス・ボルツ展「法則」」の時にNew Topographics はどのように日本に紹介されたのか興味深いところです。

この回顧展はサンフランシスコ、オーストリア、ドイツ、オランダを終えて、スペインのビルバオに行きます。各地の展覧会で観衆にインスピレーションを与えていることでしょう。

Dwell:New Topographics at the SFMoMA (スライドショウ)
New Topographics: Photos of a Man-Altered Landscape
New Topographics - Wikipedia, the free encyclopedia
New Topographics - LACMA Home
UNFRAMED : Renewed Topographics (ルイスボルツの撮影した建物のその後の様子)

p.a.r.k: Photobook History 世界のフォトブック通史(写真集の本) 
Contemporary Photographers Toward A Social Landscape Nathan Lyon (1966)
To Make It Home: Photographs of the American West ロバート・アダムス
The History of Photography : ボーモントニューホール 写真史テキストの草分け
現代写真論 (晶文社) シャーロット・コットン (著) Charlotte Cotton

Amazon.co.jp : New Topographics
The Prototype Works
The New West: Landscapes Along the Colorado Front Range
Lewis Baltz Works
American Photography (Oxford History of Art)
Joe Deal: Southern California Photographs, 1976-86

DVDなどのディスク読み取り認識エラーの解消用クリーニングディスク(CK-DVD)


DVDディスクの読み取りが悪くなって”巡回冗長検査(CRC)エラー”というメッセージが表示されてしまった。日頃のメインテナンスに気をつけなければと思いつつもついつい光学ドライブの清掃は怠って、なにかあるといつも慌てます。

エレコムから出ているこの製品..

ELECOM 日頃のメンテナンス用 DVDレンズクリーナー CK-DVD7

アマゾンでも高評価が多く購入検討。ただエレコムでも似た商品があり型番や商品名だけではどう違うのかわからない。CK-DVD7,8,9..この数字は?CK-MUL3とどう違うのか?

というわけでメーカーのサイトに製品の用途と種類をまとめたものを発見しました。これを見れば一目瞭然。
http://www2.elecom.co.jp/accessory/cleaning/media/index.asp

結局CDプレイヤーやプレイステーションなどにも対応している最も無難そうなCK-MUL3に決定!

3月末までアマゾンは1500円以上買わなくても配送無料キャンペーンをやっています。こんなこと実現できるってどういうシステムなんでしょうね。

ついでに普段使わないような関係ないものにも興味がひかれたり。みなさん、いいもの知ってるんですね。
THERMOS 真空断熱ケータイマグ 0.5L チョコ

1.16.2010

資料としてのポーズ写真集 - 雪の結晶・エドワード・マイブリッジとアニメーション Eadweard Muybridge FUJIFILM SQUARE


写真史にも映画史にも顔を出す20世紀初頭のイギリス人の写真家・エドワード・マイブリッジ(Eadweard Muybridge)。写真が科学の探究と大きく結びつき技術革新と両輪になって今のデジタル写真革命と同じようにぐんぐん進化していた時代の話。目では追いつかない高速シャッター、機会の目が見せた世界の発見でもありました。

そんなマイブリッジですが、アマゾンのレビューを見てみるとイラストレーターに重宝されるポーズ集としても評価されていました。100年以上も前の写真で、かつ元々は賭けのネタとして撮影された写真が別の用途で、ひょっとしてアニメーションの作画の資料として使われているならば、マイブリッジの連続写真→映画の登場→アニメーションという脈々と続く二次元の映像史の長い大河が開けます。

(C)Eadweard Muybridge


なお3月末まで写真歴史博物館『最古の写真撮影作品集展』ということでFUJIFILM SQUARE(フジフイルム スクエア)にてE.マイブリッジ 連続分解写真集「動物の運動」(1887年)の複写が見ることができるとのことです。

富士フィルム:「FUJIFILM PHOTO MUSEUM」写真歴史博物館『最古の写真撮影作品集展』

Amazon.co.jp : Animals in Motion (Dover Anatomy for Artists)
The Human Figure in Motion (Dover Anatomy for Artists)
Facial Expressions: A Visual Reference for Artists
Snowflakes in Photographs (Dover Pictorial Archive)

1.14.2010

Josef Koudelka ジョセフ・クーデルカ Invasion Prague 1968 プラハ侵攻

(C)Aperture

ジョセフ・クーデルカ(チェコスロバキア b.1938)の新刊。

東京都写真美術館での展覧会にあわせて平凡社版「ジョセフ・クーデルカ プラハ侵攻 1968」が発売されました。海外で刷られたヴァージョンと同じ体裁のペーパーバック。クーデルカ自身にとって、また世界史にとって重要な”プラハ侵攻”の写真が収録されています。

(C)Phaidon/Delpire

Gypsies””Exiles ”が彼の代表作ですがいずれも絶版。この" Invasion Prague 1968"と、ボスニア紛争の地で撮影された横長大判の迫力ある写真集 Chaos はまだ入手可能。これもいい本です。ちなみに"Chaos"には、テオ・アンゲロプロスのユリシーズの瞳(TO VLEMMA TOU ODYSSEA)にもでてくるレーニン像が船に横たえられ運ばれる写真も収録されています。



*その後クーデルカの伝説の処女作が再版予定! Koudelka Gypsies
マグナム フォトス:ジョセフ・クーデルカ Josef Koudelka
Josef Koudelka's Melancholy Visions Of Gypsy Life - New York Times

Amazon.co.jp : Chaos
ジョセフ・クーデルカ プラハ侵攻 1968
Josef Koudelka: Exiles
Koudelka Gypsies
Josef Koudelka (Fototorst)

1.13.2010

Katsura---Picturing Modernism Ishimoto Yasuhiro 石元泰博 桂離宮写真集

(C)Museum Fine Arts Houston

20世紀を代表する写真家の一人、石元 泰博氏の新刊写真集。

どういう形態になるかわかりませんが現在入手困難な『桂離宮』の再版。いずれにしても入手できるものが出ることは大変嬉しいニュース。以前に風の旅人という雑誌や庭園美術館でプリントを拝見したことのある線と面で構成されたうっとりする桂離宮の写真。シカゴで学んだ並外れた写真の構成力と"日本的"といったある種の情感から自由な眼をして日本の建築を撮った写真は、線とグラデーションの造形に抽出され紙に定着されています。六耀社版も発売。そちらは造本も印刷も優れています。入手困難になるまでにぜひ手に入れてください。長く楽しめる写真集です。

Photo Gallery International - 石元 泰博
富士フィルム : fotonoma.jp 経歴
PGI:石元泰博 作品展「桂離宮」
INAX(PDFファイル)石元氏と内藤廣氏との対談
日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ 石元泰博インタヴュー1 2008年4月6日
日本美術オーラル・ヒストリー・アーカイヴ 石元泰博インタヴュー2 2009年2月4日
Berlin.de : Die kaiserliche Villa Katsura. Fotografien von Ishimoto Yasuhiro(バウハウスアーカイブでの展示 Katsura Imperial Villa Photographs by Ishimoto Yasuhiro 18 January – 12 March 2012)
La Lettre : In memoriam The death of Yasuhiro Ishimoto
磯崎新氏撮影の桂 Katsura. Imperial Villa Copyright Bookshop / stoutbooks
「桂」/タウト──重層的なテクストとしての | 磯崎新+日埜直彦 聞き手

p.a.r.k : Yasuhiro Ishimoto A Tale of Two Cities 石元泰博 追悼展 「シカゴ, シカゴ」
Matthias Hoch : Fotografien/Photographs マティアス・ホック 建築写真
Carlo Mollino: Photographs カルロ・モリーノのヌード写真 Message from the Darkroom フォルム
忘れること、あるいは都市の消滅と資本主義の文化について スーザンソンタグ 1995
Luisa Lambri Julius Shulman 大橋富夫 - 建築写真 ルイーサ・ランブリ

Amazon.co.jp : Katsura---Picturing Modernism in Japanese Architecture: Photographs by Ishimoto Yasuhiro (Museum of Fine Arts)
石元泰博 桂離宮
刻(とき)―moment
日本の写真家〈26〉石元泰博
石元泰博 写真という思考
桂離宮 (1982年) (岩波グラフィックス〈1〉)
Yasuhiro Ishimoto: A Tale of Two Cities(東京とシカゴの写真で構成)
Katsura: Imperial Villa (Electa)(磯崎新氏撮影)

日本でも買える日本人写真家の洋書shomei tomatsu naoya hatakeyama,risaku suzuki(Nazraeli Pr)

(C)Yale University Press

意外と盲点だった日本人写真家の海外の大学、出版社発行の写真集がアマゾンでも買うことができます。海外のAmazonから買うとミニマムで10ドル+ハンドリングにコストがかかりますからね。

ざっとみて見つけた数冊を以下にあげておきます。参考まで。

A2/SW/HK +44 (0)20 7739 4249 イギリスのデザイン事務所のウェブサイト

イギリス・ロンドンのデザイン事務所のウェブサイト。フラッシュ使って効率よく見せるサイトが多い中、ウェブサイトのタイトルに電話番号を捻じ込み、作品をダラダラと羅列していくことで仕事履歴を見せているが、それが不思議と嫌な印象を与えない。

http://www.a2swhk.co.uk/

前述のStephen ShoreによるThe Nature of Photographsもこの会社の仕事。図版の印刷も、収録されている写真もうっとりする出来。

1.10.2010

カメラ新製品 - マミヤデジタルバックM/645DFキット&キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM

(C)マミヤ

マミヤニュースリリース:マミヤデジタルバックM/645DFキット、2010年1月15日に発売。

価格.comに商品価格など未設定ですが項目がありました。
価格.com:マミヤデジタルバックM22/645DF/AF80mm LS D キット(商品情報未設定)

マミヤオフィシャルサイト
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またキヤノンからは望遠ズームの改良版が発売されるとのこと。
キヤノン EF70-200mm F2.8L IS II USM

ISレンズが出たと思ったら続いて早くもヴァージョンアップ品が登場。ただし定価300.000円という値段。ビックカメラでは283,500円ということでした。3月上旬発売開始。

1.09.2010

Stephen Shore ”Uncommon Places: The Complete Works "..."The Nature of Photographs" スティーブンショア 写真集


(C)Aperture

Stephen Shore (b.1947 New York, U.S.A.)

ニューヨーク出身。モノクロームが占めていた芸術写真の分野に、カラーフィルムを用いて作品制作した先駆者のうちの一人。現在も活躍するアメリカの写真家 スティーブンショアー(Stephen Shore)

NYCからテキサスまで移動しながら、コンパクトな35ミリのカメラ ”ローライ35”でどこにでもあるようなありふれた物、友人・知人・出会った人達を、できるだけ技巧を抑制した撮ったスナップ写真をまとめた "American Surfaces(アメリカン・サーフェイシーズ)

大型カメラを用いてより精緻にアメリカのどこにでもあるが(見慣れない、もしくは見落とされていた)風景を収めた "Uncommon Places"(アンコモン・プレイシーズ)


(C)phaidon

美術評論家による注目を集めた写真論 "Why Photography Matters as Art as Never Before"の編者である現代美術の評論家 Michael Fried(マイケル・フリード)との対談、ショアーが自作を解説した文章が収められたファイドンのアーティストを紹介するシリーズ Stephen Shore (Contemporary Artists)

風景写真で有名な彼がなんとセルフポートレートを撮っていた時期や、ウィーホールの”ファクトリー”に出入りしていた経験を経て ”Uncommon Places"に行き着くまでの過程が網羅されています。図版も充実。英語版のみ。


(C)phaidon

現在、教職に就いて写真を教えているショアが、写真のメディアとしての構造を解説した"The Nature of Photographs"(写真の本質)も良い本。写真はまず平面で四角形であるもの。紙にプリントされた平べったいもので、レンズを使った光学的、化学的作用の結果である...といったように写真が写真として成立するメカニズムを、いくつかの側面に分けてわかりやすく解説しています。図録の印刷の質も高いです。装丁レイアウトを担当したデザイン会社のサイトで中身を少し見ることができます。下の方に...http://www.a2swhk.co.uk/



Stephen Shore, Photographer - Work, Biography, CV
Artphotogallery.org : Stephen Shore
303 Gallery : Stephen Shore
The Art News Paper Digital:Stephen Shore - American Surfaces
Gil Bank : Stephen Shore: American Surfaces Published by Phaidon
Stephen Shore - Wikipedia, the free encyclopedia

Thomas Demand トーマスデマンド(トマス / ディマンド)について
Project Prints Luigi Ghirri ルイジ・ギッリ
Matthias Hoch : Fotografien/Photographs マティアス・ホック 建築写真
contemporary photographers toward a social landscape george eastman house by Nathan Lyon (1966)

Amazon.co.jp : Uncommon Places: The Complete Works
Stephen Shore: American Surfaces
写真の本質―スティーヴン・ショアー入門書
Stephen Shore (Contemporary Artists)

1.08.2010

KRAFTWERK(クラフトワーク) リマスターボックス 「Der Katalog」


昨年11月にいつの間にか発売されていたクラフトワークのリマスター盤。ビートルズのリマスターがあれだけ話題になっていたのに全然気づきませんでした。また「ツール・ド・フランス」ワールドツアーの模様を収めたDVD ”Minimum-Maximum”も、ライブ映像とDVDの映像とシームレスにDVD自体も作品として編集されていてお勧めです。

CDジャーナル:クラフトワークのリマスター盤がついに!8タイトルをセットにしたボックス・セットもあり
Aerodynamik - 航空力学:KRAFTWERKリマスターボックス、ドイツ語版「Der Katalog」はEMIから発売

Amazon.co.jp : Der Katalog-German Edition
Kraftwerk: The Catalogue Box Set
ザ・カタログ(ボックス・セット)
Minimum Maximum [DVD] [Import]